他の多くの伝統的工芸品がそうであるように、「房州うちわ」の職人は高齢化が進んでいます。 そんな中、一人の伝統的工芸士が先月亡くなりました。 「うやま工房」の宇山正男さんです。86歳でした。 6月下旬に「お腹…
「房州うちわ」と日本の夏の特徴
日本の夏は蒸し暑さが特徴ですね。 人は暑くなると汗をかき、汗は熱を奪いながら蒸発して体温を下げようとします。 日本のように湿度の高い気候では汗が蒸発して湿度が高くなった空気が体の周りにまとわりついてしまいます。 そのため…
「うちわ」と「団扇」
「うちわ」はなぜ漢字で「団扇」と書くのでしょう。 まず、「うちわ」という呼び方ですが、その昔ハエや蚊などの虫を打ち払うことに使っていたことから「打つ羽」→「うちわ」となったという説があるようです。 一方漢字の「団扇」は元…
「房州うちわ」4代目職人ストーリー
東京新聞や、中日新聞、西日本新聞などの共通企画として<夏モノ語り>というシリーズ記事が掲載されました。 そのシリーズ第2弾として、『房総半島の「房州うちわ」 涼まねく繊細な細工』と題した記事が掲載されました。 東京新聞の…
「房州うちわ」と扇ぎ方
浴衣姿で「うちわ」を仰いでいる姿は見た目に涼しいですね。 ところで「うちわ」はどのように扇ぎますか。 暑かったらバタバタとせわしなく扇いでしまうかもしれませんが、見た目には余計に暑そうに見えてしまいます。 ぜひ、ゆっくり…
外国人が見た「房州うちわ」職人技
外国人の目から見た日本の魅力を伝えるサイトがあります。 TOKYO STREET VIEW http://www.tokyostreetview.com/ このサイトで「房州うちわ」が紹介されています。http://ww…
「房州うちわ」と「江戸うちわづくりに挑戦!」
「房州うちわ」のルーツは「江戸うちわ」と言われています。 東京の「うちわ」職人が竹の産地である房州(千葉県南部)に移り住んで「うちわ」の生産を始めたことで房州の一大物産になり、一方東京は関東大震災などの影響で「うちわ」の…
「房州うちわ」と『うちわ』が描かれた浮世絵
以前の投稿で、江戸時代に浮世絵が「うちわ」に使われ親しまれていたというお話をしました。 今回は、逆に「うちわ」が浮世絵に描かれてきた例をご紹介します。 まずは、喜多川歌麿の「「寛政三美人」 。 次は、喜多川歌麿「団扇をも…
「房州うちわ」と「ラッカ星人」
NHK千葉には「ラッカ星人」というマスコットキャラクターがいます。(私もこの度知りましたが) 千葉県の名産「落花生」をモチーフにしているんですね。その「ラッカ星人」が「房州うちわ」をブログに取り上げてくれています。 【N…
「房州うちわ」と「浴衣」
「浴衣」も「うちわ」も日本の夏の風物詩。 そして、そのふたつはとても相性がいいですよね。 帯に挿すというのもまた良いですね。
「房州うちわ」とNHK新日本風土記
千葉県の伝統的工芸品である「房州うちわ」は、しばしばテレビでも取り上げられます。 NHKの「新日本風土記アーカイブス:みちしる」のページでは、「房州うちわ」が紹介された番組を動画で観ることができます。 房州うちわ しなや…
「房州うちわ」と「日テレ 和び旅」
日テレの「和び旅」という番組で「房州うちわ」が取り上げられ、「うやま工房」の様子が紹介されました。 http://www.ntv.co.jp/wabitabi/20170624.html 宇山さんは、しゃべっても味があり…
「房州うちわ」と浮世絵
江戸時代には多くの浮世絵が描かれていました。 そして浮世絵には「うちわ」専用に描く団扇絵(うちわえ)という様式があり、多くの浮世絵師が団扇絵を描いていました。江戸時代はうちわで浮世絵を手に取って楽しむ文化があったのですね…
「房州うちわ」と「BS朝日:アーツ&クラフツ商会」
毎回ひとつの伝統工芸を取り上げて歴史や技を紹介してきたこの番組(BS朝日「アーツ&クラフツ商会」)に、一昨年(2015年)の夏に「房州うちわ」を取り上げていただきました。 この番組は、2017年3月で終了してしまったそう…
「房州うちわ」の「おへそ」
先日、うちわの骨に紙や布を貼る「貼り」という工程の職人さんとお話しさせていただく機会がありました。 実際に「貼り」を実演しながら説明していただきました。 ところで、うちわの骨には表と裏があります。 竹の節にある芽の跡が裏…
「うちわ」とフランスの画家「ルノワール」
19世紀中頃の万国博覧会(国際博覧会)への出品などをきっかけに、日本美術(浮世絵、琳派、工芸品など)が注目され、西洋の作家たちに大きな影響を与えました。(ジャポニズム) フランスのルノワールは『うちわを持つ少女』という作…
「房州うちわ」制作佳境に・・・新聞掲載
6月に入って、相次いで「房州うちわ」作りが佳境という記事が掲載され、伝統工芸士の太田さんと宇山さんが取り上げられていました。 2017年6月1日 【千葉日報】房州うちわ制作佳境に 「丸柄」の持ち手、格子の骨組み「窓」 南…
「房州うちわ」の制作工程【へり付】
「うちわ」の面の周りを細い和紙でぐるっと縁取る工程を「へり付」といい、一つ一つ手で付けていきます。 「へり」の色は面のデザインに合わせて選びます。 そしてじっくり見てみると、職人さんによって「へり」にも微妙な違いがありま…